【子供の箸選び】その漆塗り箸は本物?毒箸、知育箸、無塗装箸…安全な箸は?

箸の種類を調べて子供(1歳、4歳)のおはしを買い換えました。
300均とかでテキトーに買ったり、引き出物で頂いたりして今まで使ってきたお箸。
食洗機で洗ってしまうので、どんどんボロボロになり、遂に買い換えを決意しました。

お箸の塗装にはどんな種類がある?

お箸の塗料はアクリル塗料、ポリエステル系塗料、エポキシ系塗料などの、合成塗料(原油から加工されているもの)の他に、漆塗りなどの漆器仕様のものがあります。

どの合成塗料でも、剥がれて体に入れば(異物混入)、そのほとんどが特に吸収もされず、体外に排出されるはずですが、やはり、気持ちが良いものではないですよね。

塗装の見分け方は?

一見、漆塗りに見えても、入手しやすいお値段のものは、100%天然の素材(漆)ではなく、合成塗料も使っていることが多いそう。これは、ラベルを見れば大体は分かるようです。
消費者庁によると、以下のように規制があります。
1.品名
●表面の塗装全てに天然の漆のみを使用したものは「漆器」の用語を用いて表示する。
●天然の漆以外の塗料すなわちカシュー樹脂塗料、合成樹脂塗料等を塗ったものはその品名を示す用語を用いて適正に表示する。
○表面の塗装に天然の漆と合成樹脂塗料等天然の漆以外の塗料を使用したものがある場合には「漆器」と表示することはできない。
2.表面塗装の種類
●その表面塗装の種類を示す用語を用いて適正に表示する。
●その表面塗装の種類が、下記の表に掲げる表面塗装の種類に応じるときは、同表の用語を用いて表示する。
●表面の塗装が2種類以上行われているものは、それぞれの塗装部分ごとにその塗装部分を明示した上で当該部分の塗装の種類を示す用語を用いて表示する。
○下地塗装を行っているものは表面塗装の種類を示す用語の次に括弧書きで「下地塗装」という用語とその下地塗装の種類を示す用語を用いて適正に表示することができる。
消費者庁
つまり、ラベルには、漆を塗装したものなら漆塗装 、カシュー樹脂塗料を塗装したものならカシュー塗装 、メラミンアルキド樹脂塗料を塗装したものならメラミンアルキド塗装 、ユリアアルキド樹脂塗料を塗装したものならユリアアルキド塗装 、ウレタン樹脂塗料を塗装したものならウレタン塗装と記載されるはずなんです。

合成塗料使用の漆塗りって?

パッケージにに【うるしぬり】【若狭塗】【輪島塗】などと記載があっても、裏の材料表示をよく見ると、ウレタン塗装などと記載されている箸があります。
それは、表面塗装が2種類使われているお箸です。持つ部分はウレタン加工、口にする部分は漆塗りだと、単色ではなく色んなデザインが可能ですよね。

一方、口にするかもしれない部分に合成塗料を使っていても、漆塗りとパッケージに書いているお箸も存在します。 そのカラクリは、消費者庁のサイトをよく見ると分かります。
● は必ず守らなければならない項目、○は努力義務なんですよね。
つまり、この2つがまもられてない商品が存在するんです。
○表面の塗装に天然の漆と合成樹脂塗料等天然の漆以外の塗料を使用したものがある場合には「漆器」と表示することはできない。
○下地塗装を行っているものは表面塗装の種類を示す用語の次に括弧書きで「下地塗装」という用語とその下地塗装の種類を示す用語を用いて適正に表示することができる。
表面の塗装に合成樹脂塗料等、天然の漆以外の塗料を使用したものがある場合でも「漆器」と表示しているもの、下地塗装に合成塗料を使っているが、ラベルに表面塗装の種類のみを表示しているものが許容され、出回っているのです。
使っているうちに漆塗り部分が剥がれれば、合成塗料の箸を使用しているのと同じですよね。。。

メイドインチャイナの漆塗りのウソ

この抜け穴は、輸入品が規制できないことが一因な気がします。
中国では、【塗装したもの】=【漆】という漢字表記なんですよね。合成塗料で塗装してあっても【漆】です。
なので、輸入業者の中には漆塗りだと信じ込んで売っている場合もありそうですし、下地処理まで中国で行って、漆塗りだけ日本で行い、メイド・イン・ジャパンとして売っている場合もあり、規制は難しそうです。

素材が木ではない漆塗り

漆を塗ってあれば、その下に使われている素材は隠れますし、材料に何を使っているのか見た目だけで判断するのは困難です。
漆塗りの箸は、値段が高ければ高級な天然木、安ければ、安い木材が材料だと思いこんでしまいますが、実は、木材と合成樹脂をあわせたものや、合成樹脂のみが用いられていることもあるようです…
ラベルに、木のみの使用なら、天然木、木材と合成樹脂を混ぜ合わせたものは天然木加工品、樹脂のみの使用(プラスチック)なら、○○樹脂 と書いてありますが、もうラベルを捨ててしまってわからない場合は、水に沈めてみて浮かべば天然木、という判定方法もあります。

どのお箸が安全?

うちの子達は1歳と4歳ですが、お箸をガジガジするクセはありません。でも、つい食洗機で洗っちゃうので、お箸の先の方は塗装が取れてきちゃうんですよね。
殆どが食洗機の中で取れちゃってて食べてはないと思うのですが…
もちろん、かじっちゃう子供だと、食べてますよね、確実に!!

子供にとって安全なお箸を調べてみました。

兵左衛門のお箸

いろいろ調べた結果、 口に入る部分に合成塗料を使用していないとはっきり明記してあったのはこのメーカーのお箸。漆や蜜蝋で仕上げてあるようで、塗り直しは1000円+送料、と、物を大切に使いたいエコ主義者のココロも鷲掴みにしそうです。

無塗装という選択肢

そもそも、塗装は必要なの?という別の味方から探すと、オススメなのは、無塗装のお箸。

確かに、塗装していなければ合成塗料の心配をする必要は全くありません。可愛くないのと、木の匂いが強そうなのが問題点かな。

MR漆

やっぱり手洗いは面倒!と探していたら、食器洗い乾燥機対応の漆塗り箸もありました。


矯正箸もレビューがかなり良いので気になるし、無塗装も捨てがたい…そして、食洗機対応はずぼらな私にピッタリ!!

とっても迷いましたが、今回は子供に矯正箸を買うことにしました。

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子供の食べ方、犬みたいになってない?

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自分で食べ始めたらお椀を持つ習慣をつけてあげよう!