小学校1年生の読書感想文は無謀!
これを言ってしまったらもうおしまいなんですが、小学校1年生で読書感想文を書かせることは、結構ハードルが高いです。その理由は↓本を読むことが苦手な子も
絵本は読んだことがあっても、文庫本などを読む力はまだまだついていません。私は、小学校1年生のとき、親に「エルマーとりゅう」を読まされ、感想文を書かされましたが、本を読み終わるまでにすでにくたくたで、その内容(あらすじ)をまとめるのに更に苦労し、感想を書き出すころにははじめの内容やそこでどう思ったかをもう忘れ…
文が書けない
そもそも、小学校1年生の1学期では、作文をほとんど習っていません。接続詞も習っていません。文が書けない、文がつながらなくて当然です。まずは、出来なくて当然だと認識して、導いてあげましょう。
小1の読書感想文を形にするには
塾の作文講習に参加させる
これが一番手っ取り早い方法なのですが、塾の夏季読書感想文コースにおまかせするのが一番(親は)楽です。メリット
- 文の書き方を教われる(改行のときの書き方とか、句読点の位置とか)
- 親は基本放置でいい
- 2日ほどで仕上がる
デメリット
- 塾が指定した本から選ぶ必要がある
- 送迎が面倒
- 塾が用意したテンプレートを穴埋めするだけなので平凡な感想文になる。
(わたし・ぼく)が読んだ本は「○○」です。この本は、( )が( )するはなしです。わたしがいちばん(びっくりした・すきな・ )のは( )ところです。…
親がサポートする
塾に参加しない場合は、親などが見てあげるしか無いですよね…デメリットは、めんどくさい、親子喧嘩になる・・・
メリットは好きな本で自由にかける・・・かな。
今回は、子どもが書きたい本の候補が決まっていたので親子ですることに・・
小1親子で読書感想文を書いてみた
実際に我が家でやった方法をご紹介します。短編集を1冊用意する
小学校低学年用の、いろんな作者の短いお話が載っているものを用意します。短編集だと読む時間が少なくて済みます。
とりあえず、2冊くらいあれば、10~20くらいのお話が読めます。
これだけあれば、好きな話が一個は出てくるでしょう。
題名だけ見て気になったものをよんでもいいです。
どくしょのじかんによむ本シリーズの1年、2年用がつかいやすいです。
子供に好きな話がどれか聞く
どのお話が好きだったか聞きます。3種類くらい候補に出します。親が候補のはなしを読む
こどもが好きだと言ったはなしを読んでみます。短編なので、1話読むのに5分もかからないと思います。
候補を絞る
ここが最重要!読書感想文が書きやすそうなはなしを選別します。こどもが主人公と同じような体験をしているもの、子供と性格が正反対のものなどがオススメ!
あらすじを尋ねる
書くはなしが決まったら、こどもに、どんなはなしだったのかあらすじを確認します。「だれがどうしたはなしだった?」と聞くだけですが、間違っていたら修正方向へ誘導します。
子供が言った内容は子ども自身にメモ書きさせるか、親がかいておきましょう。
うちは、先生の授業風に「この本はどんなおはなしでしたか?わかるひと~」「はーい」みたいな感じでやりました 笑
質問形式で掘り下げる
本の内容の起承転結の「転」について質問する。( )のとき▲▲はどうしましたか?
どうして○○したと思う?
などなど。
好きなところ・気になったところを尋ねる
一番好きなところはどこ?びっくりしたところは?
なんかへんだなっておもったところはある?
それはどうして?
エピソードを聞き出す
あなただったらどうする?おなじような気持ちになったことある?
おなじような体験はある?
付箋を並べ替える
これは親のセンスの見せ所。だけど、だいたいこんな順です。読んだ本のあらすじ
↓
好きだった場面など
↓
どうして好きなのか
↓
こどものエピソード
↓
読んでどう思ったかまとめ。
接続詞でつなぐ
接続詞は習ってないので、子供の人生の中で、どのくらい本と接してきたかによって理解度が異なります。無理そうだったら親がやってあげましょう。うちの子は絵本も本も好きなので、(しかし・だけど・でも・そして・それから・・・・)のどれがいいかな~ときくと、感覚でつないでました。
文字数カウント
コンクールに出さない場合はあまり気にしなくても良いですが、一年生は700字~1100字くらいのことが多いです(400字詰め2枚以内もしくは3枚以内)長過ぎたら少し無駄なとこをはぶく、少なすぎたらちょっと盛るなどテコ入れします。
Wordで清書
やらなくてもいいんですけど、並んではられた付箋とその間の接続詞を上手にひろいながら原稿用紙に書いていける力はほとんどの小1に無いと思います。一つの付箋がまるごと抜けて、はじめから書き直しになると子供のやる気はminimumに…
付箋内容と接続詞をWordで打ち込んで、それを見ながら子どもが原稿用紙に書いていけるようにプリントアウトします。
子どもが清書
子どもが写すだけです。そうなんですが、行飛ばし、内容飛ばしなど色々やらかします。ちまちま見てあげましょう。
初めの方でうちは1文完全に抜かして書き直しました。(直させました)
小1の子たちは、ひらがなを小さく書くだけでも大変です。
400字詰めではなく、240字詰めの原稿用紙を使うと、こどもの負担も軽くなりますよ。
※使用可能かどうかコンクールの募集要項をチェックしてくださいね!
最終チェック
誤字脱字チェックします。写すだけのはずなのに、気づいたら無駄に句読点増えたたり、「ました」の3連続に書き換えられていたり、形容詞が省かれていたりいろいろありましたが、子どもの作品なので、指摘はするけど手出しせず、未熟な感じで終了になりました。
題名は読みたい!と思えるものに
題名は最後に決めました。題名は子どもが考えるのは無理なので、何個か候補をあげて選ばせましょう。
- 「かんちがい」を読んで
- かんちがいされたとき
- わたしはやってない
- きめつけられた
- こころのきずとからだのきず
何も思いつかなかったら「~を読んで」でもいいけど、ありふれてますよね。
作文の中に書いたこどものエピソードと関連するような題名がオススメです。
完成
これで、8割子供の力、子供の文章、2割が親の力の読書感想文が出来上がりました。親が関わった部分は、題名・構成(並び替え)・接続詞 ですかね。
受賞をガッツリ狙う感想文ではないけれど、等身大の(等身大に見える)感想文ではないでしょうか。
来年は一人でやってくれるといいなぁ~