ピレスロイド系殺虫剤

ピレスロイド系殺虫剤をまくのは危険？安全性は？

蚊やゴキブリを殺すために殺虫剤を使ってますか？

赤ちゃんや妊婦が居ても殺虫剤を使う？！

60代70代80代の方って、子供や赤ちゃんが居てもすぐ殺虫剤まきませんか？
虫が居たら殺虫剤！文明の利器！って条件反射みたいな…。

私の実家の父も、義実家の母もそんなかんじで、同じ空間でざぁざぁスプレーしまくるので、不安になって調べてみました。（もちろん即、子連れで遠ざかりますが）

殺虫剤のほとんどはピレスロイド系殺虫剤

虫コナーズなどの置型のものや1プッシュで24時間効くスプレー、蚊取り線香などの燻製タイプ、煙のないタイプ（商品名だとアースノーマット、キンチョウ水性リキッド、ベープリキッド、かとりリキッドなど）、ゴキジェットなどの噴射型殺虫剤…
これら、ほとんどの殺虫剤の成分はピレスロイド系薬剤です。

哺乳類、鳥類には効果が低い？

ピレスロイド系殺虫剤は、昆虫類・両生類・爬虫類に対しては神経毒として非常に強い効果を示す（死に至らしめる）とされています。
一方、人間を含めた哺乳類、鳥類では、分解酵素によって代謝（解毒）されるため、効果が非常に低い（死なない）と言われています。

ピレスロイドの副作用は？

ピレスロイドの濃度が高い環境に居ると、喉が痛くなったり、くしゃみや鼻炎症状（鼻水）がでたり、吐き気がしたり、唇や舌のしびれを感じたり、めまいがしたり、頭痛がしたりすることがあります。
同じピレスロイド濃度の空間に居ても、症状が出ない人も居ますし、症状が出る人も居ます。人によって過敏性が違うので当然ですよね。
子供や赤ちゃんは体の大きさから考えても身体の発達具合から考えても、大人よりも神経毒代謝分解出来る量が少ないでしょう。
小柄な方や何らかの病気を抱えている方も副作用が出やすいかもしれません（メーカーで実験していないので、データがないので推測です）

ピレスロイド系殺虫剤の副作用が出たら？

副作用が出たら、対処法は、とにかく早く、別の場所に移動する、口の中をすすぐ、付着した部分を洗う…です。
症状の改善がなければ、中毒110番電話サービスに問い合わせしてみたり、医療機関を受診することになると思います。

ピレスロイド過敏症になることもある

長期間使用することで、ピレスロイド系殺虫剤に過敏症状を示すことがあります。
赤ちゃんや子供、アトピー肌の方など皮膚バリア機能が低い場合、皮膚に付着し、皮膚から傷などを通して侵入してくるものを異物とみなして攻撃しはじめることがあります。
2度目以降にピレスロイドが皮膚に付着すると、「あいつまた来た！やっつけろ！」と、体の免疫が過剰反応（アレルギー反応）を起こしてしまうんです。
この過敏症は、殺虫剤以外でも、ダニやほこり、離乳食時期に口周りについた食べかす、よかれと思って幼児に塗っているアロママッサージオイルでも同様に起こります。

ピレスロイド系殺虫剤をより安全に使うには

使わないで済む環境にずっと居るなら殺虫剤は必要ないですが、居住環境によっては、虫対策は必要ですよね。
虫対策をせずに蚊に刺されて感染症になる方がずっと怖いですし。
まずは、イザという時、ココという場所のみで使うことを念頭に置き、物理的な対策をしてみましょう。
使用量を減らすことはピレスロイド系殺虫剤に耐性をもつ蚊を作り出しにくくします。