【乳アレルギー】ヨーグルトの乳タンパク換算には注意が必要!!

大人用のダノンビオ1個(75g)をどうにか食べれるようになった乳アレルギーの5歳児。
乳タンパクの牛乳換算を考えてみました。

ヨーグルトのパッケージ記載タンパク≠乳タンパク

ダノンビオ(プレーン加糖)75g1個は公式サイトではタンパク質 3.1g
牛乳100mlの乳タンパクは3.3gなので、この数値だとかなり牛乳が飲めるのでは?!
と、勘違いしてしまいますが、ダノンビオのタンパク質がすべて乳タンパクかというと、違うんです!
ダノンビオの原材料を見てみると、
《原材料名》 生乳、乳製品、砂糖、ゼラチン/増粘剤(加工でんぷん)
ダノンビオにはなめらかさを出すために ゼラチン//増粘剤(加工でんぷん)が加えられています。
このため、ダノンビオのヨーグルトには乳タンパク以外のタンパクが入っています。
なので、乳タンパク3.1gがOKと勘違いして牛乳や他の乳製品に換算して摂取しないように注意が必要でした。

ヨーグルト中の乳蛋白は何グラム?

ビオでないヨーグルトをみてみると、ダノン(プレーン加糖)75g1個は
エネルギー53kcal たんぱく質2.5g 脂質1.2g 炭水化物7.9g ナトリウム25mg カルシウム82mg ビタミンD3.0µg
原材料: 生乳、砂糖、乳製品、乳たんぱく、デキストリン、ビタミンD 
砂糖、デキストリン(食物繊維)、ビタミンDにタンパクは含まれないので、ヨーグルト75gあたりの乳タンパク質は2.5gと分かります。
ちなみに、ヨーグルト(ダノン)100gあたりの乳タンパク量は3.33g
牛乳100ml中の乳タンパクも3.3gなので、ヨーグルト100ml食べれれば、計算上は牛乳も100ml飲めることになります。

実際にはヨーグルトと同量の牛乳は飲めない!

本などでは、一般的に牛乳アレルギーのアレルゲンとなっているガゼイン(乳蛋白)は加熱によって変形せず、抗原性に変化はない(卵のように加熱によって食べれる量が増えたりしない)とされています。
そのため、牛乳10ml飲むのと牛乳10mlが入ったパンケーキが完食できるのは同等とみなされます。
しかし、実際に乳製品の減感作療法をしていると、牛乳量の乳蛋白換算と比べて、飲むヨーグルトや普通のヨーグルトの方がかなり多く摂取できる印象です。
つまり、ヨーグルト1個75g(乳蛋白2.5g)を摂取出来ても、牛乳75mlは飲めない (症状が出る)んですね。

発酵すれば乳蛋白の抗原性が下がる?!

そこで、色々調べてみたのですが、論文によれば、ヨーグルトなどの発酵食品は、発酵の過程でガゼインが分解されるので抗原性(アレルゲン性)が下がる、とのことでした。
どのメーカーがどのくらいの時間、どんな温度で発酵をしているかははっきりと公表されていません。
そのため、ヨーグルトで摂取できる乳蛋白量は、目安程度にしかならないようです。
0.5~0.8掛けくらいで計算しないと痛い目みそう。
思ったより摂取できて喜んでいたのでがっくりしました。。。

発がん性人工甘味料と乳アレルギー

※2018年4月から、ダノンデンシアなどBIOでない低価格ラインナップでも、人工甘味料が不使用になりました。
体感的には人工甘味料はアレルギーを悪化させますので、カルピスウォーター以外のカルピス飲料(濃縮タイプを除く)やアセスルファムK入のグリコBifixなどをお子さんが摂取しないように注意してあげてくださいね。