幼児のコラージュ療法をやってみよう
気の散るものがないなるべく静かな空間で行えるように環境を整えてあげてください。用意するもの
- 台紙(画用紙)
- 切り抜きが入ったコラージュボックス(または 雑誌、パンフレット)
- ハサミ(先の丸いもの)
- 糊(または両面テープ)
- 色鉛筆、クレヨンまたはクレパス(あってもなくてもよい)
幼児のコラージュ療法のやり方
- 子供に用紙を渡す。
- 子供に指示する→「この箱の中にある絵やお写真から好きなものを取り出して、紙に自由に貼ってね。何枚貼ってもいいし、重なっちゃってもはみ出しても大丈夫。好きに貼ってね。もちろん少なくても、はみ出さなくてもいいよ。出来たら教えてね。」
- 子供が完成したと持ってくるのを待つ
- (任意) 話し合いや分析をする
コラージュ療法の効果
切ったり貼ったりして手先を動かし、好きなものを集めると、満足感や達成感が得られます。ものを切るという作業はストレス発散にもなりますし、作業自体で癒しの効果(カタルシス効果) も得られます。
コラージュでは、気に入らない素材は切り取らないし、切り取っても貼らないし、貼ってしまってもその上に別の素材を貼って隠すことが出来ます。
そのため、コラージュを作ること自体が自己治癒となり、制作中や制作終了後に無意識的な自己に気づくことが出来ます。
また、共同コラージュ(集団コラージュ)では、一緒に作成することにより、参加者間での親近感がわき、信頼関係を構築するのに役立ちます。
コラージュ療法の作品の分析、解釈
コラージュを作ること自体が自己治癒になるため、分析や解釈をしなくてもOKです。また、 自分の思うように作り表現することが大切で、上手、下手は重要ではありません。
できあがったコラージュを見て、子供にタイトルを聞いてみたり、どうしてその素材を貼ったのか、子供の心の動きに注目してあげて下さい。
上のコラージュは4歳児がお正月に祖母宅で行ったものです。
タイトルは「幼稚園」。スリッパは「上履きを持って行くのを忘れないようにしないといけない」から貼ったとのこと。紙からはみ出しても貼り付けた幼稚園風の写真2枚。冬休みに飽きてきて、早く幼稚園に行きたくなったのかもしれませんね。
次回は軽~く、配置などによる専門的な分析、解釈の方法を書きます(*^^*)
基礎からコラージュ療法を学びたい方はコラージュ療法を考えだした先生の本を読んでみてもいいですが、小難しいので、気軽にやりたいだけなら必要ないと思います。