医師同士の結婚の実際は?メリット5つデメリット4つ【医師夫婦/同業者婚】

女医の結婚相手の職業は7割が医師。医者同士の結婚の実際のメリットデメリットはコレです。

結婚できない女の代名詞、女医。
結婚相手がいない、結婚率が低い、離婚率が高い、結婚したいと思えない、結婚生活が想像つかない…世間の評価は散々です。

そんな女医が医師を配偶者に選んだ場合のメリットデメリットを実際の我が家の体験等も交えて書いてみます。

医師同士の結婚のメリット5種

1.知識の共有が出来る

医師同士の結婚なら、家庭内でミニカンファしたり、相談したり、学会や研究会での目新しい文献や論文内容を教えあったり、症例報告のスライドなど一緒に作ったり出来ます。

2.お金にあまり困らない

2馬力で働くなら、お金にあまり苦労しません。
夫がフルタイム勤務医してくれれば、妻が院生で無給の研究生活も可能です。逆に、妻がバリバリ稼ぎ、夫の海外留学を支えることも出来ますし、貯蓄があれば2人で留学も可能です。
妻は、出産して子育て中はパートタイマーやアルバイトのみで生活することも、バリバリ働いて、その給料で家政婦やベビーシッターを雇うことも可能です。

3.医師という仕事に理解がある

夜中に急に電話が鳴って呼び出されることや、土日も病院に出かけること、患者さんの急変で帰りが遅くなったり、休日の予定がドタキャンになったり…という医師あるあるをお互いに(度が過ぎなければ)受け入れられる。

4.金銭感覚が違いすぎない

書籍費、学会費、医局費、同門会費、医師会費、医師賠償保険費など医師である以上必要不可欠な出費や、(コメディカルスタッフの分も出すので)飲み会費が高額だったり、お付き合いゴルフや病院対抗スポーツにかかる出費に理解がある。

5.愚痴が分かる

疲れて帰って愚痴を言っている時に、同業者だから愚痴の内容が理解でき、適切な相槌をうてる。
医師夫婦の結婚生活で、実際に男性医師側から見たメリットは、3番の「仕事に理解がある」ので急に夜中に出かけようが夜遅くまで手術してようが浮気を疑われて医局や勤務先等に何度も電話されることが無いこと、当直明けの休日に無理に家族サービスさせられず、仮眠をとらせてくれること、4番の「金銭感覚が違いすぎない」ので、飲み会費などの出費を妻からケチられる貧乏医師にならずに済むこと、5番の「愚痴が理解される」ので、グロい話やグレーゾーンの話も気兼ねなく出来ること、の3つのようです。

医師同士の結婚のデメリット4種

1.家事分担・育児分担が困難

お互いに多忙だと、家事や子育ての時間が2人ともにありません。家事や育児を折半してくれる男性医師も全くしない男性医師もいます。
お互いの両親や家事代行、外食、デリバリーサービス、ベビーシッターなど頼れるものは全て使うくらいのがめつさが無いと夫婦ともにがっつり常勤フルタイムは厳しいです。
また、夫婦で役割分担をしていても、世間は妻がやるのが当然と思っているようで、ファースト・コールに夫の番号を記載していても妻の携帯電話が鳴ります…

2.休日が合わない

連休などにお互いの当直がずれて入り、すれ違いになったり、出かけようと思ったら、相手が当直明けで仮眠してたり、他の医師や外来業務などとの兼ね合いで、夏休みが同じ時期にとれなかったりします。
そのため、夫婦や家族でゆっくり旅行したり出かけたりする機会になかなか恵まれません

3.単身赴任の可能性が高い

医局等に所属していると、人事異動でどちらかが僻地や地方に飛ばされたりすることがあります。また、ステップアップのために、国内留学や海外留学をする可能性もあります。
妻が専業主婦ならついていくことが可能ですが、お互いに仕事があり、責任もある医師夫婦は、気軽に仕事をやめてついていくことが出来ません。
単身赴任中に不倫等で離婚する医師夫婦も少なくないので注意が必要です。

4.ライバル意識がある

同業者であるがゆえに、思いもかけずどちらかが出世したり、異動などで年収が逆転したりして、これまでのパワーバランスが崩れることがあります。また、身近にいるからこそ、家庭を顧みず論文や研究に没頭したり、手術や学会で多忙にしている相手を羨ましく思ったりすることも。
ライバル意識が強いと関係が崩れる可能性があります。


以上、医師同士の結婚のメリット5つデメリット3つでした。

医師同士の同業者婚の実際(我が家)

結婚すると、赤の他人とひとつ屋根の下で暮らすことになります。自分と異なる環境で育った人と生活するのは、医師同士の結婚でなくても苦労や我慢はある程度あると思います。
ふたりとも多忙だとデメリットも大きいですが、同じ方向を向いている同業者だからこそお互いを高め合えたり、違う視点からアドバイス出来たり、ガチでダメ出し出来たり、尊重し合ったり、人間としても医師としても成長のチャンスに恵まれるのではないかな、と、医師同士で結婚した今は考えています。

不満ももちろん(お互いに)ありますが、深夜に帰宅して暖かなベッドに潜り込む瞬間、論文を読んでいる時に気まぐれに淹れてくれるコーヒー、いってらっしゃい、いってきます、ただいま、おかえりを言う相手が(ちょくちょく)居ること、そんな些細な幸せで結婚生活は維持されています。
結婚相手が医師じゃなくても出来ることばかりですけどね。