
久しぶりのディズニーの最新作は流行るのかコケるのか…とっても気になりますね。
映画見に行くまで絶対に内容知りたくないってひとは読まないで下さいね。
「モアナと伝説の海」を1行でまとめると
神から男が盗んだ宝物を、少女が盗んだ男と協力して神に返す話。はい、簡単すぎてなんのこっちゃですが、全てを削ぎ落とすとそうなります。
このアウトラインの中に、父との考えの違いによる主人公の葛藤や男との友情が芽生える過程などを盛り込んでいって1時間53分という時間の映画に仕上げてあります。
「モアナと伝説の海」の主な登場人物
あらすじを読む前に、最低限の登場人物を頭に入れておいてください。名前が馴染みがないものばかりなのでこんがらがりそう。主人公 モアナ
島の族長の娘 ヒロイン半神半人のマウイ
半分神で半分人間。女神のハートを盗む。女神 テフィフィ
生命の源である全能の女神。ハートを盗まれる。モアナの父 トゥイ
ポリネシア諸島のモトヌイ島の首長。海で友人を亡くしており、サンゴ礁を超えて漁をしたり航海に出ることを禁止している。モアナの祖母 タラ
モアナの良き理解者。途中で死ぬ。モアナと伝説の海あらすじ
最低限の登場人物がわかったところで、あらすじをさらっと書きますね。ハートが盗まれた!そして失われた!
女神テフィティのハートがある男によって盗まれた。その男の名はマウイ。半分が神で半分が人間の半神半人である。ハートが盗まれ、 世界に死の闇が広がってゆく。しかし、マウイは逃走の途中で溶岩火山の悪魔テカアに襲われ、ハートと、自身の釣り針を海の底に落としてしまう。
数千年後のモトヌイ島
数千年後、ポリネシア諸島のモトヌイ島に場面が移り、子供のモアナが、ウミガメを助け、ハートをテフィティに返す者として海から選ばれる(ハートを海から渡されるが、落とす→祖母が拾って保管している)。しばらくして、死の闇が広がり、不漁不作となり、大きくなったモアナは、祖母の死に際のどさくさに紛れて、テフィティのハートを返すべく航海に出る。
マウイとモアナが出逢う
台風に襲われたモアナは、半神マウイの住む島に流れ着き、一緒にハートをテフィフィに返しに行くよう半神マウイを説得。途中でハートを海賊に盗まれたり、様々なトラブルにあう。マウイが、釣り針を取り戻したら、一緒に返しに行くという条件をつける。
マウイの釣り針を探すたびに出る
魔法界の、キラキラが大好きなカニの背中にマウイの釣り針もコレクションされている。ハートをテフィフィに返しに行く
テ・フィフィに返しに行く途中で、溶岩の悪魔テカアがモアナとマウイに襲いかかる。マウイがテカァの気を引いているうちに、モアナが女神テフィフィが居たはずの場所にハートを持っていくが、テ・フィフィの姿がない。
テ・カァの胸の渦巻き模様を見て、モアナが、女神テフィフィがハートを盗られた怒りで溶岩の悪魔テカァになってしまっていたことに気づく(テフィフィ≒テカァ)
テカァにハートを返すと、テフィフィに戻り、死の闇が消え、自然が豊かになりはじめる。
平和が訪れる
ストーリーとしてなんのひねりも大きなどんでん返しもなく、すーっと入ってくるお話に仕上がっています。
「モアナと伝説の海」のみどころ
少女モアナの葛藤と成長
海や冒険が大好きなのに、首長の娘という立場(※)ゆえに葛藤するが、父親と衝突しながらも、自分の心の声に従って生き(=航海に出て)、困難にまっすぐ立ち向かい成長していく様子はすーっと心に入ってくる。ちょっと向こう見ずだけど。※女神テフィフィのハートが盗まれ、海が死の闇に覆われ、危険になったので、首長は村人の安全のために航海を禁止していた。モアナの祖父母世代は島を転々として暮らしていた模様。そのため、モアナは海を見ると血が騒ぐようだ。
半神マウイの葛藤
人間(親)に捨てられ、神に拾われたマウイ。マウイは神から魔法の釣り針を与えられ、半神となる。神のように慈悲深く清廉潔白ではなく、人間の欲望をもち、神にも人間にもなりきれない。また、半神である証の「釣り針」への執着も人間臭い。
どうしてマウイがテフィフィのハートを盗んだのか、そして、マウイが自分自身の存在にどういう結論を自分で出し、テフィフィにハートを返すのか、という点は2つ目の見どころかな、と思う。