単独接種のメリットデメリット、同時接種は危険?受け忘れたら?【赤ちゃんの予防接種】

近医にて次女の予防接種をしてきました。1歳になってから初めての予防接種は、6本同時接種となりました。
7本同時接種のつもりが、4種混合の4回目はまだ駄目と言われたので6本となりましたが、よく考えたら7ヶ所って打つ場所的にも厳しかったかな、と、思います。
では、実体験を含めて予防接種に関して書き留めておこうと思います。

赤ちゃんの予防接種は全部必要?

予防接種、悩みに悩みますよね。まず、任意接種を受けさせるのか受けさせないのか、受けさせるのならそれは何故か、受けさせないのならそれは何故か。
任意接種をどうするのかは各家庭で判断が異なります。
信念であったり、金銭事情であったり…任意接種を受けさせる受けさせないの判断に正解は無いんだと思います。
 「任意だし、なんだかいっぱい注射すると可哀想だからやらなかったんよ~」で何もなく人生終えれる赤ちゃんもいますし、その親の判断で将来男性不妊になる赤ちゃんももちろん居るでしょう。
赤ちゃんは意思表示出来ませんから、必ず親が判断することになるので、子供が理解できる年令になった時に、その時の判断理由を説明できる責任を持った対応を心がけて欲しいとは思います。

B型肝炎ワクチンは必要? 

医療系、介護系、救命系などで他人の血に接する機会のある職業のご家庭、赤ちゃんに接触する可能性のある人(祖父母とか保母さんとか)にB型肝炎ウィルス(+)の人が居そうならB肝ワクチンを受けておいたほうがいいかな、と、思うので、我が家は子供2人共接種することにしました。

ロタウィルスワクチンは必要?

早期職場復帰で託児所や保育所等に預ける予定の方、もしくは上に集団生活をすでにしている(保育園や幼稚園、小学校の)子供が居るならロタもやっといた方が身のためかと思います。
長女の時は、託児所に預ける予定だったので迷わず予防接種しましたが、ばっちりかかりました。
でも、入院するほど悪化しなかったので、仕事に穴を開けずにすみ、予防接種しておいてよかったのかな~と思っています(プラス思考)

自宅でゆっくり子育て出来る環境で、ロタなどが流行る時期は外出しないし、どんな病気の人が乗っているか分からないような公共交通機関も全く利用せず冬ごもりする方、さらに、手洗いうがい衛生管理がキッチリできるご主人、親族をお持ちの方は受けなくても良いのでは…羨ましい(*^^*)

単独接種?同時接種?

摂取するワクチンと摂取しないワクチンを決めたら、単独接種にするか、同時接種にするのか迷いますよね。メリットデメリット、スケジュールの組み方をさらっとまとめてみました。

単独接種のメリット

  1. 一度に1種類しか接種しないので、副反応が出た場合、どの薬剤(ワクチン)で副作用が出たのか明確にわかる
  2. 予防接種1回あたりの副作用のリスクが低い

単独接種のデメリット

  1. スケジュールを組むのが大変
  2. 病院に行く回数が増え、予防接種に行った際に病気をもらってしまう
  3. 体調などで予定が狂うと効果がある時期に接種を終えられない(効果が落ちる)
  4. 全ての予防接種が組み込めない

同時接種しない場合のスケジュール

生後2ヶ月になったら即スタート(ロタとB肝はやらない)
  1. ヒブ(一回目)
  2. 一週間後に肺炎球菌(一回目)
  3. 三週間後にヒブ(二回目)
  4. 一週間後に肺炎球菌(二回目)
  5. 一週間後に四種混合(一回目)
  6. 一週間後にBCG
  7. 四週間後にヒブ(三回目)
  8. 一週間後に肺炎球菌(三回目)
  9. 一週間後に四種混合(二回目)
  10. 三週間後に四種混合(三回目)
連休等や体調不良を無視して最短16週間、生後半年までで終わりです。
ヒブと肺炎球菌ワクチン接種の3回目までを生後6ヶ月までに、四種混合の3回目までを生後9ヶ月までに終了する必要があるので、合計でトータルで4週間ほどずれ込んでもどうにか終わりますが、お正月休みやGW、シルバーウィーク期間が長いと厳しいかもしれません。

ロタは生後15週未満でスタートしないと腸重積のリスクが高くなり、生ワクチンなので、摂取すると次回の予防接種まで四週間あける必要があるので、この中に組み込むのは無理です。
B肝ワクチンは次回の予防接種まで一週間あけるだけで良いので、うまいことやれば可能かと。

単独接種する場合の注意点 

単独接種をするとなると、1週間おき又は3、4週間おきに病院に行くことになります。
行く回数が増えるたびに、病院で病気をもらってしまうリスクは上がります。また、 兄弟姉妹がいる場合、一緒に連れて行くと、キッズスペースなどで病児と遊んでしまったりして、結構大変なので、(病児と出会わない)予防接種枠のある医院をオススメします!!

では、同時接種のメリット、デメリットはどうでしょうか?

同時接種のメリット

  1. スケジュールが管理しやすい
  2. 病院に行く回数が少なくて済む
  3. 赤ちゃんが賢くなってくる月齢より前に済ませれる
  4. 全ての予防接種が組み込める
  5. 体調を崩したりして少々予定がずれてもきちんと終えることが出来る
任意の予防接種を受けようと考えるなら、同時接種しか手はないです。
生後数ヶ月の赤ちゃんにとって、病院に行くという行為そのものが負担なので、回数が少ないのは◎
また、赤ちゃんがだんだん賢くなってきて、発達の早い子だと予防接種時にイヤイヤなどの身振りを始めるので、「ごめんよぉぉ。・゚・(ノД`)・゚・。」と思ってしまうタイプのママは、右も左も分からないうちにさっさと予防接種を終わらせてしまう方が気持ち的に楽です。
接種時は泣くけど月齢が低いほどすぐにケロッと泣き止むので。

同時接種のデメリット

  1. 副作用が出た場合に、どのワクチンによるものなのか分からない(推測は可能)
  2. 予防接種1回あたりの副作用のリスクが上がる
 一度に数種類を同時接種する場合、2.5cm以上離して上腕(二の腕~肩あたり)に打つか、大腿部(太もも)に打ちます。
はっきりとその部分が腫れたりすれば分かりやすいですが、接種翌日になんとなく熱っぽいとか、痛がってるような気がする、とか副作用が出ても、 1種の副作用なのか2種の副作用なのか正確に判断することは出来ません。
また、同時接種で1回(1日)あたりの副作用のリスクは1種類のみの場合と比較すれば、多少は上がります。でも、3種類受けたからと行って単純にリスクが3倍になるわけではありません。

ハイブリッド接種という選択肢も!

単独接種、同時接種どちらにも、メリットやデメリットがあります。
過去に両親や親族が予防接種でなんらかの副作用を起こしたことがある場合、赤ちゃんにアレルギーがある場合、なんとなく副作用が不安な場合などに、初めて打つ種類のみ単独接種し、副反応がないこと(もしくは軽いこと)を確認してから、2回目からは同時接種するハイブリッド接種という選択肢もあります。
  1. ヒブ(一回目)
  2. 肺炎球菌(一回目)
  3. ヒブ(二回目)+肺炎球菌(二回目)
という感じで、副反応の心配を軽減しつつ、回数も減らすイイトコどりの方法なので、これから流行るのでは?


ちなみに我が家の子供たちは全く別の理由で同時接種です。
長女の時は早期職場復帰に向けて短期間で可能な限り病気に強い体に長女を仕上げることが急務だったので…
次女は、0歳の予防接種スケジュールの途中に伝染性単核球症の疑いとなり、採血検査待ちや、1ヶ月後の再診、それまでの自宅謹慎などにより、スケジュールが大幅に狂ったため、同時接種でないと終えることが出来そうになくなったので…

予防接種を受け忘れたら…?

水痘ワクチン、B型肝炎(HBV)ワクチンが定期接種化され、かなり定期だけでも受ける種類が増えており、赤ちゃんや子供の体調不良や、保護者(パパ・ママ、祖父母)の仕事が多忙だったりすると、決められた接種間隔に予防接種が終わらないこともあるのではないでしょうか。

任意接種はしない方針の家庭だと、もともと組み込んでいないので、こっそり定期化されていると、気付かずにスルーしていて、後で気づくこともありそうですね。

そういう、一般的なスケジュール通りにいかないケースで、いったいいつまで予防接種が受けれるのか、スタンダードから漏れた子を拾い上げる?キャッチアプスケジュールを2017年1月15日に、日本小児科学会が、更新していました。

日本小児科学会推奨の予防接種キャッチアップスケジュール(pdf)

以前は、4種混合(DPT-IPV)などは、1回目と2回目で接種間隔3週(定期接種として3-8週)となっており、1回目を打ってから8週間以内に2回目を打つようにスケジュールを組む必要がありましたが、変更後は3週~と、定期接種ワクチンの接種間隔の上限が撤廃され、スケジュールにゆとりが生まれています。

我が家は予防接種は絶対にしない!ホメオパシー療法で飴玉舐めてるから大丈夫!って家庭ではなく、単に他のことが手いっぱいで受けそびれてた、という場合は、遅れてからでも決まった回数を受けきったほうが子供にとって良いと思います。
中途半端に受けると、受けないよりはマシだけど、中途半端な免疫しかつかず、痛いわりに…。


温暖化や国際化で色々な害虫も日本に入ってきているし、日本で暮らす限り出会いそうにない病気も、将来子どもたちが海外に興味を持ってバックパッカーとかしたいって言うかもしれないし、青年海外協力隊員になりたいって言うかもしれないし…子供の将来のために受けれるものは我が家はする方針です。
今回、6本分の接種時に6回分泣いた次女ですが、診察室を出る時点ですでに泣き止んでました。
「夜泣きより楽勝じゃん!」とにんまりしながら、抱っこして待合いに戻って座ると、ちょっと悲しそうな顔で膝の上にちょこんと座り、胸に顔をうずめて甘えてくる次女

ズキューン(*´∀`)

二人目って甘え上手ですよね。

一人目は可哀想と思った同時接種ですが、二人目となると親も結構平気になってしまい…「ごめんよぉぉ。・゚・(ノД`)・゚・。」と罪悪感も後から出てきて、ぎゅーっとしました。