女医は儲かる?
女医というのは、自立した生き方が可能な女性の職業のひとつです。しかし、ある程度暇な、もとい、理解のある科に進まない場合、結婚や出産を意図的に、または意図せず(年齢等のリミットで)諦める可能性のある職業でもあります。
自分の娘にしっかりとした教育を行い、また、手に職をつけてつけて、現代社会を生き抜いて欲しいと思うのは親心ですが、お孫さんの顔を早く見たいなら、子供を女医にするなんて考えないほうが賢明です。
IT関係の方が労働時間や拘束時間と比較して格段に給与が良いので。
女医から見たオススメの職業
私は、 女医になってほしいとは全く思っていないので、高齢化社会で役に立つ、リハビリ系、つまり、作業療法士や理学療法士が良いなと、個人的には思います。薬剤師もいいですね。
ただ、薬学が6年間になってしまったので、どうせ6年なら医学部でもいいのかな、と。
ADHD等も増えているので、臨床心理士もいいかもしれませんが、仕事として割りきらないと自分の気が変になりそうです。私の場合。
もし子供が女医になりたいと言い始めたら…
親の希望はさておき、もし、私達の娘が、父の背中を見て育ち、女医になりたいと言い出したら、可能な限り応援するしかないでしょう…教育費は払えるのか、いくらくらい貯金しておけば良いのか、気になってきました。
そこで、実際に自分が女医になるのにかかった費用をもとに、ちまちま計算してみました。
国公立医学部に候補をしぼるよ
我が家は私立医学部は候補に入れません。私立を候補から外す理由
そこまでして医者にしたくない
国公立の医学部に受からなかった方、受からないと思われる方たちが受験する場所と考えているので、そこまでして、実力の伴わない娘を女医にしたいと思っていないです。浪人せずに私学の医学部に入学できたとしても、国立を受けれない成績だったという烙印を押されているようで、恥ずかしくて大学名言えないと思います。親としては負け組ですよね。
留年率が高い
私はアンチ私立ではありません。私学を卒業し、立派な医師になってらっしゃる方も多いのも事実ですし、卒業までいかずに留年し、自主退学に追い込まれている方が多いのも事実です。卒業率が低い
各校の入学者と卒業者(≒国家試験受験者)の人数を比較すると、卒業率が分かります。ドロップアウトが多く、卒業率が圧倒的に低いのは私学です。国家試験合格率が低い
国家試験の合格率が大学ごとに発表されていますが、目安にしかなりません。200人の6年生がいて、190人が国家試験合格すれば、合格率は95%ですが、
不合格になりそうな学生10名を留年させて受けさせないようにすれば、合格率は100%です。
入学者からみた合格率が低い大学に行かせたくありません。医学部6年行って医師になれなければ、社会人歴もなく、ただプライドが高く、就職先もほぼ無いでしょう。
大学ごとの合格率や留年人数(受験者数と一学年の人数の差)はきっちり目を通して将来設計したほうが良いと思われます。
費用対効果が低い(リスクが高い)
国公立大学と私学では学費に雲泥の差があります。もちろん入学金にも。そして、さらに交遊費も桁違いです。多額の教育費をかけて医師になれない人間が身内にできても、それを背負って生きるほど裕福な暮らしをしていないです。我が家は国公立一本です。そうでなきゃ困る。税金使って医師になっておくれ。
夫婦でまぁまぁ高額納税しているし、幼稚園の補助も給与制限で出ないし、通院費も子ども手当ももらえないのだから、少しくらい納税の恩恵にあずかってもいいと思うし。
親の希望は旧帝大医学部
旧帝大が希望ですが、そこまで賢い子供だと期待していないので、一般国公立を候補にします。ちなみに、旧帝国大学とは、東京大学、京都大学、東北大学、九州大学、北海道大学、大阪大学、名古屋大学を指します。
女医になるためにいくらかかるか【大学教育費】
大学に対して払うお金は、6年間で330万~410万円
医学部 学費
- 入学金 282,000円 (都落ちして地方の医学部へ入学すれば、75万~80万円)
- 授業料 535,800円(二年目からは半期ずつ分割)
- 他、同門会(同窓会)会員入会費 1~3万くらい。強制です。
小さな大学等では、周辺地域病院での研修などがあり、研修費用が10万以上かかるようです。
物品費用は100万円程度だがコミュニケーション能力次第?
医学部1年目~2年目は教養で語学や物理、化学があります。一年目には、教科書、物品(実験用白衣、解剖セットなど)購入費など初期費用がかかります。
教養の本は教授や講師の先生が気に入っているものが長く愛用されるので、部活、サークル等に入って先輩方から譲ってもらえれば、このコストは10万以下になります。
もし、自分ですべて購入するとしたら、専門書は1万円を軽く超えるので、1年目の4月で10万くらい軽く使います。
卒業までに購入する物品は60~100万円
教養の本以外で、一般的に医学部卒業までに、学部内の中間の成績くらいの学生が購入するだろう書籍等の費用を考えました。書籍
- ハリソン内科学 はりないってやつ2冊
- 現代の眼科学
- 新しい皮膚科学
- ネッター解剖学もしくは日本人体解剖学
医学参考書
CBT対策問題集 1万円以内だとおもう。★病気がみえる 2万円分
いわゆる病ミエって本です。3500円くらい13冊ありますが、評価の良いの半分くらい。
★STEPシリーズ 5万円分
5000円くらいの解説本。内科系の6冊はだいたい買います。ほかは評価の良い4冊くらいを買い足し。
★病態生理できった
気が向いたら脳神経とか買うかも。
★標準シリーズ
生理学とか、標準整形外科学とか。
★イヤーノート 25000円
毎年出版されるので、国試の年には必ず買います
★レビューブックマイナー
★クエスチョンバンク80,000円分
QBってやつ。大学での赤本みたいな問題集11,000円7冊
毎年出版されるので、国試の年に揃えます
★MECかTECOMの国家試験講座と国家試験直前対策予想講義
大学ごとに買うので、団体割でトータル10万前後。
本来は15講座あるようでしたが、団体ですべては買わず、やりたい人は+αでやってたみたいです。
値段は、学年の国家試験委員(主に成績が上の下くらいのひとが引き受けてくれる)の交渉術にもよるようです。
★ 医師国家試験模擬試験
MECやTECOMのテストを5回位受けます。ほぼ全員受けます。一回2万以内くらいでしょうか。
私はケチって直前の4回しか受けませんでした。夏前、夏、秋、冬、直前(復習用)があったかと。
わお、でも、60万円くらいあったら最低限のラインでは足りそうですね。
私は結構買ったので、参考書や書籍には100万くらいは軽く費やしてます。
教育費以外にかかる費用は?
教育費以外にいくら必要なのか、経験を元に計算してみました。1ヶ月10万、6年で720万円あれば最低限暮らせる
- 家賃6万円
- 光熱費、水道代 7000円
- 携帯電話、インターネット代 1万円
- 食費/交遊費/サークル費 2万円~5万円
あとは、自炊出来なければ食費も増えるし、お金がかかるサークルに入れば、仕送りの上限はありません。
お金がかかるサークルとは、スキー部、山岳部、ゴルフ部、やけに飲み会が多い部活などです。
逆に、実家から通うなら食費も家賃も減るので、もっと安くなるでしょう。
家賃は娘のセキュリティを考えると、地方でも、8万以上のオートロック物件が好ましいですが、そこまで出せるかどうか…
医学部卒業までにかかる総額は安くて1150万円~1230万円
学費と生活費と物品購入費用を合わせると、家を出て大学に通う場合、上記の金額が必要との計算になりました。それでは、私の親はそんなに私に投資したのでしょうか?
実際に親が出したのは600万~700万円?!
実際に私の親が出したのは、学費と2年生の終わりまでの仕送りです。仕送りも10万はなかったですが、たまに実家に戻るとお小遣いというか交通費?をくれてました。
なので、子供が大学時代親の負担は600万~700万円くらいでしょうか。
それで大丈夫なの?!と思うかもしれませんが、可能でした。
資金難でも奨学金とバイトで医師になれるよ
医学部生のアルバイトって?
バイトはかけもちでしたが、いわゆる家庭教師です。費用は、2000円/時(夕食付き)~3000円/時くらいが相場ですが、医学部女性だと3500円/時まで出す価値が有るようです。研修医の時給よりも良いのではないでしょうか(笑)
週に2回3時間ずつ家庭教師のアルバイトをすれば、月5万円~8万円ほど稼げますね。
実際には、週に3回3時間ずつカテキョの契約をし、教え子の試験期間前は回数を増やし、自分のテスト前は減らすという友人が多かったです。
アルバイト代に、奨学金を3~5万足せば、十分生活できます。
というか、みんななんとかそれなりに生活してました。
我が家の学資保険は700万
以上より、我が家の大学入学までの学資保険や貯金の達成額を700万に設定しました。月に5万円なら月々の支出としてどうにか出せるでしょうから、5万×12ヶ月×6年=360万を大学入学と同時に家計からやりくりすることになり、貯蓄の700万とあわせて1060万、あ、100万くらい足りないですね(´・ω・`)
あとは奨学金でお願いします(-_-)/
あくまで、これは大学入学から卒業までに使う金額ですので、幼児教育費、塾代等は入っていないことをお忘れなく!!
最後までお読み下さりありがとうございました(*^^*)
後で読み返してね、私!