感動ポルノ~24時間テレビの真裏でNHKの悪意【Eテレ/バリバラ】

読売系日本テレビの24時間感動押し売りチャリティー風チャンネルにNHKが噛み付いてました。

24時間テレビと犬HKが酷評


今年も24時間テレビというものが放映されているようで、毎年テレビ無しの我が家では変に駅前が混んでいて気づくのですが、今年は実家にたまたま居たので見てみました。

で、やっぱりつまらないのでコロコロチャンネルを変えていたら、24時間テレビで~これが私の生きる道~と障害者や病気の方を特集している真裏でNHK教育が「感動ポルノ」特集してました。

ワンセグ論争裁判で負けたからでしょうか。 民放にはなかなか出来ない放映で評価に値します。

Eテレ(バリバラ)の内容は?

たとえば、こんな放送が感動ポルノです、との例示再現VTRで「~これが私の生きる道~」とのテロップ(24時間テレビと同じテロップ)を使い、敵意丸出しで、放映される部分、カットされる部分を解説!!パロディなの?こんな放映許されるの?
Eテレやるね!
バリバラ攻めすぎ!
見世物になりたくない、と、24時間テレビのオファーを断った家庭を知っているし、知っている家庭が出てたりしたことも過去にあったので、感動ポルノという造語ができていることにひっくり返りそう。

24時間テレビの障碍者ビジネスの裏と闇

視聴率を稼げそうな障害者を何人も探し出し、最もテレビ局として都合の良い障害者を書類オーディションしている24時間番組。
365日のうちこの1日くらいは(というかこの数十分くらいは)商売っ気なしに、頑張っていて応援したい障碍者を絵にならなくても映すとか、そもそも止めてしまう(必要な人への寄付はありで)とかしたほうがいいような気もします。

感動ポルノとは


障碍者を健常者より劣った存在と決めつけ、自分はコレよりましな状態に居る、と安心感を得る道具にすること。

これは、ステラ・ヤング氏がスピーチで作った造語です。
ステラヤング氏はオステオジェネシスインパーフェクタosteogenesis imperfecta(骨形成不全症こつけいせいふぜんしょう)にパット見はみえました。

スピーチの一部は以下↓

障害者はあなた方を感動させるためにいるわけではない

 私はあなた方を感動させるためにここにいるのではありません。障害に関して、私たちがついてきた嘘をお伝えするためにここにいるのです。私は(…)学校へ行き、友達と遊び、妹たちとケンカし、といった具合にとても「ふつう」でした。
私が15歳になった時のことです。地元のコミュニティのメンバーが私の両親のところへ来て、私を地域の「達成賞」にノミネートしたいと言いました。そのとき、両親はこう言いました。 「とてもありがたいお話ですが、ひとつ明らかな問題があると思います。彼女は何も『達成』していないと思うんですが」
私は「ふつう」以上のことを何もしていませんでした。何ひとつとして。障害というものを、平均以下の状態であると見なさない限り、「達成」と言われるようなことは何もしていなかったのです。

障害者は「感動ポルノ」として消費される

両手のない少女がペンを口にくわえて絵を描いている写真や、義足で走る子供の写真を見たことがあるのではないでしょうか。 こういう画像はたくさんあり、私はそれらを「感動ものポルノ」と呼んでいます。 「ポルノ」という言葉をわざと使いました。なぜならこれらの写真は、ある特定のグループに属する人々を、他のグループの人々の利益のためにモノ扱いしているからです。障害者を、非障害者の利益のために消費の対象にしているわけです。
健常者と同じことが出来たのを「達成」と表現し、勝手に表彰する。そして自己満足すること。
チャリティのダシにすること。
マスゴミの編集に対するご意見ごもっともなんですが、裏でぶつける敵意丸出しの放映にはちょっと引きました
(  Д ) ゚ ゚

感動ポルノは絶対悪か必要悪か…?

見世物になるとわかっていても、そのプランにのっかり、生きた証を残したい、思い出を作りたい、新たな挑戦をして家族や仲間との絆を強めたい。。
いろいろな葛藤を抱えて出演なさった方がいらっしゃるのも事実ですので、その想いを否定するのはどうかなぁと思います。
障害を持っている側がマスコミを利用する…というか、こういった機会や(お金や指導者を含めた)支援がないと登山や演奏、ダンスなどはなかなか出来ないですからね。
持ちつ持たれつな部分もあるのでコメントしづらいですが。

今日のNHK教育は見るに値しました。