ハークスレイVSプレナス!!ほっかほっか亭のとりめし&とりスペ【岡山ソウルフード】

ほっかほっか亭のとりめしの話。

ほっかほっか亭のとりめし&とりスペ

ほっかほっか亭のとりめしは、 ごはんの上にのりを敷き、その上にスライスしたとりの唐揚がのっているお弁当で、とりめしのたれをかけて食べます。

小学生の頃、海とか山とか遊園地とかに行ったり、おばあちゃんちから帰ってきた際などで、夕ご飯を作ると遅くなりそうな時に、ほっかほっか亭で買って帰ろうか~となると、【とりめし】【とりめしスペシャル】は必ず誰かが頼むメニューでした。
父親が買ってくるのをわくわくしながら車内で待ち、家に帰ってテーブルに並ぶお弁当はなんだか特別感がありました。

関西のほっかほっか亭にはとりスペもとりめしも無い!?

このとりめしととりスペが、実は岡山地区付近限定(中国地区、四国地区限定?)のメニューで関西には無いと知ったのは、大学に入学して一人暮らしを始めた際で、いつものほっかほっか亭で見たことがないメニューが並び、とりめしもとりスペもなく、かなり面食らいました。
そして、とりめしっぽい記載のものはどう見ても鶏釜飯、それ、鶏の炊き込みご飯でしょ?

とりめしは各地で違う?

でも、調べたら、とりめしって各地で違うんですね。
関西でのとりめしは鶏の炊き込みご飯だと分かり、カルチャーショックを受けましたが、大分県のソウルフードのとりめしは鶏とごぼうの炊き込みご飯で、それはそれで、美味しくて好きです。
奄美大島では鶏飯(けいはん)があり、錦糸卵とバンバンジーに乗ってそうな鶏肉割いたやつと椎茸の煮付けみたいなものがのってますね。
とり天がのっててもとりめしでも間違いはないですし…
もし、電話でお弁当を注文して、鶏飯(けいはん)が届いたら、驚くでしょう。
値段があってたら、鶏ものってるし、期間限定メニューなら沖縄フェアとかで取り扱うこともあるだろうし、お店にクレームを入れようとまでは思いませんが、必死にググると思います。

ほっかほっか亭のとりめし見て、これは「とりめし」じゃない!って思った方、アナタの固定概念が間違っているかもしれませんよ。 とりめしは各地で違うんです。
嫌だったらかまどやの炊き込みご飯注文したらいいじゃないですか~

中国地区のとりめし&とりスペはなぜ関西に無い?

さて、どうして関西のほっかほっか亭には食べ慣れたとりめしが無いんだろうか…
その理由は、その当時調べた記憶によると、ほっかほっか亭は、数カ所に支部が分かれていて、関西支部はハークスレイという会社が牛耳っていて、岡山地区は関東と同じプレナスという会社に経営権があり、同じ社名を名乗っていながら、メニューが全く違うということでした。

ならば、関東ではとりめしがあったのかと言われると、分かりません。東京でほっかほっか亭に行かなかったので…

ハークスレイVSプレナスの結果…

なぜそんなややこしいことになったのかというと、1999年に、もともとダイエーグループだった【ほっかほっか亭総本部】の株式44%と【株式会社ほっかほっか亭(東日本エリア)】が、ダイエーが経営難におちいった際にプレナスに売却されたため。

全ほっかほっか亭の制圧に向けたプレナスの攻撃

ほっかほっか亭店舗の2/3を傘下に入れる。
【ほっかほっか亭】の商標権が【株式会社ほっかほっか亭】のものだったため、【株式会社ほっかほっか亭】を買収したプレナスが商標権を取得し、【ほっかほっか亭総本部】に対し、商標使用料の支払いを求める。

ほっかほっか亭総本部の防御

支払いを拒否し、裁判に持ち込み、2008年に、東京地裁より、「商標権はプレナスにあるが、総本部にも無償で商標を使用する権利がある」との判決が下る。

ほっかほっか亭奪還に向けた総本部の攻撃

創業者が総本部の残りの株式(56%)をハークスレイ(西日本エリアの本部)に譲渡し、総本部がハークスレイの子会社となる。
総本部(ハークスレイ)がプレナスの経営方針に指導を入れ自由を奪う。

プレナスの離脱とほっともっとの誕生


店舗規模も売上もプレナスよりも低いハークスレイに“経営方針の指導”という名の足の引っ張りにあい、プレナスはほっかほっか亭離脱を決意。
ほっかほっか亭(ハークスレイ)は、プレナスの傘下にあった弁当店とはフランチャイズ契約を更新しないという通達を出し、多くの【ほっかほっか亭】が店名の変更を余儀なくされる。
そのため、プレナスの傘下にあった旧【ほっかほっか亭】の店舗は、店名を【ほっともっと】に変えることに。
離脱前にCMなどでほっともっとへの改名をPR

総本部+ハークスレイの攻撃?

総本部が契約解除の場合、「フランチャイズ加盟店は営業を1年間停止する義務がある」として、105億円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁で起こす。
しかし、1審の東京地裁は「離脱の原因は総本部にある」として、プレナスが全面勝訴。

総本部+ハークスレイのリトライ

賠償額を23億円に減らして控訴
2審の東京高裁は「離脱前に別ブランドをPRしたプレナス側にフランチャイズ契約違反があった」と認定し、総本部が逆転勝訴。

プレナスの反撃?

プレナスは上告したが、最高裁で2014年、プレナス側に10億9000万円の支払いを命じた2審判決が確定した。
しかし、店名が変わり、認知度が低いうちは苦戦を強いられていた【ほっともっと(プレナス)】だが、その味の良さ、ネットで注文するシステムなど利便性の向上、サービスの質の向上、タニタ等とのコラボ(金芽米)などの結果、経営は軌道に乗り、ハークスレイのほっかほっか亭よりもプレナスのほっともっとの方が規模も評価も売上も高いという結果に…

ほっかほっか亭のとりめしが関西でも\(^o^)/

さて、そんなほっかほっか亭ですが、なんと、関西のほっかほっか亭のメニューにもとりめし&とりめしスペシャルがいつの間にか登場しているではありませんか。
もう感動!
【ほっかほっか亭のとりめし】はこうでなくっちゃ。
と、思いつつ、私がもともと食べてたのはプレナスのとりめしなので、 ハークスレイのとりめしでは無いんですよね。
そして、最近では油ものがもたれる年齢になってきていて、まだ食べれてません。
良い意味で期待を裏切って欲しいんですが…