借り換えせずに住宅ローンの金利を下げる(その1)

子供が生まれる前に、マンションを買った。
研修医だったので、キャッシュで払えるわけもなく、もちろんローンで。

平日に仕事をぬけ出して書類を揃え、ローンを組むだけでもほんとうに大変で、もう二度としたくない作業である。

そして、審査に通らないかもと脅されて、言われるがままに固定の住宅ローンを組んだ。

審査に通らないと、もう一度平日に時間を作らなくてはならない。
必死に主人と私の当直明けのスケジュールを揃えて、当直明けでも仕事があるのに抜けてきたのだ。
言われるがままに契約するしかなかった。

しかも、離婚する可能性も考えて、不動産登記を、半分ずつにした。
医師の離婚率は高い。
女医が3人いたら、未婚、既婚、離婚なのだ。
独身なら33%だが、既婚になると、50%の確率で既婚か離婚なのだ。
もちろん、男性医師はそのあと結婚する、つまり、再婚の可能性も高いが、女医の再婚は少ない。

なにかあった時のために、持ち分は半分!
離婚後の財産分与で揉めないよう、担保としても使えるよう、手はうってあるのだ。

しかし、その代償で、住宅ローン減税も半額となった。

例えば、20万減税されるところが、10万という具合である。

この差は大きい。

しかも、この店頭で0.5%が並ぶこのご時世に、契約したローンの金利は2%近い。

住宅ローンを借り換えたほうが良いのではないかとずっと思っていたが、平日はもちろん、土曜日も外来診療があるし、日曜日だって創傷処置に病院へ行く。

ヘタしたら14連勤だってあり得るし、転職を考えるくらいヘコヘコで、ローンまで手が回らなかった。

しかし、転機がやってきたのだ。

産後、給与はないが時間はあるので、保険の乗り換え相談で、ファイナンシャルプランナーに来てもらった。

もちろん、無料の保険相談である。


保険のおすすめを聞き、学資保険の話をし、でも、住宅ローンがあるから、先に返してからの方がいいかもな~と、さらっと話したところ、プランナーさんのほうがその金利に驚いて、住宅ローンの乗り換えをした方がいい、と前のめりになったのだ。

そして、乗り換え手続きが面倒だとぐだぐだ言っている私の尻を叩き(実際には叩いてないが 笑)、そんなに面倒なら、「揺さぶりしてみれば?」との提案をしてくれたのである。