自分で子供にピアノは教えられる?
自分の子供にピアノを習わせたい!と思う親は多いのではないでしょうか?もし、ご自分がプロのピアニストレベル、ピアノ教室を開くレベルではなくて、ご自身のお子さんをプロのピアニストにしたいというレベルの高い志を持っているなら、自宅で教えるのは諦めて、ピアノ教室に通わせてください。
でも、幼稚園や小学校で困らない程度に弾ければいいと思っているのなら、親がピアノを習ったことが数年でもあれば、自宅で教えることは出来ますし、お子さんがピアノを習っていても、教室での進度があまりにも遅い場合、家で補習をさせることは可能です。
自分で教えられることと教えられないことは?
もちろん、家で教えることが出来ることには限界があります。限界があるからピアノ教室があるんですもんね。
自分で子供に教えることが可能なことは、
- 音符の種類
- 音符のリズム打ち
- 音階
- 楽譜の読み方
逆に、自分で教えることが出来ないことは、
- 指の使い方
- アンサンブルの仕方
自宅で自分で教えることの限界がどこにあるのか分かっていると、どの時点でプロに任せるのか任せないのかを考えることが出来るので、この2点は結構重要です。
自宅で自分で子供にピアノを教える方法
0歳1歳2歳
音楽を聞かせよう
子供の耳は生まれる前から発達していますが、どんどん退化していきます。0歳から音楽を聞かせましょう。
どんなジャンルでも聞かないよりマシです。
音は耳を壊さないようにあまり大きくないほうがいいです。
楽器を与えよう
うつ伏せになることが出来るようになれば、音階が正確な楽器を与えて下さい。指詰めするパーツのない電子音でないミニピアノがオススメです。
うちの下の子は生後4ヶ月から弾いています。電子ピアノと違って、しっかり鍵をたたかないと音がならない点や、押し続けても音が鳴り続けない点が気に入っています。
お座り出来るようになったら、たいこやカスタネットのようなリズム打ちが出来る楽器もオススメです。
リトミックと音階の歌をはじめよう
歩けるようになる頃(1歳~1歳半頃)からリトミックをすると、リズム感覚が身につきます。リトミックはキャラモノでダンスするよりも、きちんとしたリトミック(音に合わせて身体を動かす)をオススメします。
保育園などで取り入れているところもありますし、ヤマハの教室に通ったりするのもいいと思います。
私が使っているのは、数十年前に私が七田チャイルドアカデミーでやっていたリトミックのCDです(私の親が保管してました)
CDのLesson内容は、音階を聞く、歌を歌う→音階で歌う、ボディーサインをする、リズム打ちをする、音に合わせて動くリトミック(ドの音だと座るとか、和音で立つとか、動物のマネをしたり) の後に、座って名曲を3曲大人しく聞く(モーツアルトとかバッハとか)、という流れです。
簡単に手に入るものは現在は無いようです(入会すれば買えるのかもしれません)
体を動かすことに関しては、DVDで見て真似るのもアリですが、音感教育では、視覚情報が感性の邪魔をしますので、階名で歌うCDなど、聴覚に集中出来るものが良いと思います。
下の子は1歳後半で、上の子のマネをして音階で歌いだしました。
3歳、4歳
鉛筆が上手く持てるようになり、ひらがな(カタカナ)が読めるようになれば、楽譜を読めるように自宅で自分で教育出来ます。私が使ったのは、以下の教材です。
リズム感覚、リズム打ちの教材
音符の種類(4分音符、2分音符、四分休符…)とそれぞれのリズム打ちをする教材です。音階は全く出てきません。ひたすら、たん、うん、たーぁー
進度はかなりゆっくりなので、毎日2ページくらいで覚えながら進みました。
音階を読む教材
音階を色分けして覚えるための教材です。1冊目はすべて4分音符(たんのリズム)だけです。
音階ごとに違う色で塗り分けます。
進度はかなりゆっくりで、1冊だとドレミだけしか出てきません。
しかし、ド、レの2音だけならスラスラ出来ていても、ミが増えて3音になるとつまづいたりするので、1日2枚程度のペースでゆっくり進度で良いのかもしれません。
音符カード
おんぷのおえかきワークブックの復習をするためのおんぷカードです。カードは自作やネットで拾ってきて印刷してもいいですが、うちの子は小さな汚れや折れなどでカードを覚えてしまうクセがある(切り方が曲がってるのがファ、とか…)ので市販のものにしました。
ヤマハのぷっぷるミニとかでもいいとおもいます。
小さい子にフラッシュカードのように使うには大きめのカードの方が見やすくていいかもしれません。
カードは、
- 音符カードをドから順にならべさせる
- おんぷカードを1枚ずつ見せて、何の音か言わせる
- 串刺しになっている音と線の間に書かれている音のカードを分けさせる
- 言った音階のカードをとらせる
- 楽器で出した音のカードをとらせる
- カードを並べて、その通りにピアノ等で音を出させる
楽譜やワークブックだと流れの中で読んでいるので、ここがミだったからその上がファで…という読み方をしていたようですが、音符カードだと比較する音符がまわりにないので、五線譜上での位置を覚えるしかなく、はじめは全く読めず、ソとシを間違えたりして、時間もかかりました。
お絵かきワークブック1を終えた頃におんぷカードを買いましたが、2週間くらいでド、レ、ミ~ドまでのカードが読めるようになり、どんどん譜読みが早くなりました。
ピアノ教室に通わせる?ピアノへの手の置き方…
ご家庭で上の3教材を済ませてから、ピアノのお稽古をはじめると、飲み込みも早いし、基礎も出来ているので、指の動かし方を習得すればどんどんレッスンが進むと思います。家で弾き方を教えると、ピアノの指使いに変な癖がつくと困ると思って、基礎ができたらピアノ教室に通わせるつもりでしたが、我が家はゆったり進めているうちに幼稚園で鍵盤ハーモニカが始まる時期になり、おんぷのおえかきワークブックを勝手に弾きはじめてしまいました。
ワークブックを2ページする、ワークブックのはじめに音階が出るページから今日やったところまでを弾いてみる、という繰り返しをしています。
ワークブックは知っているメロディではないので、暗記して弾くということがなく、譜読みが出来ているかどうかがよくわかります。
鍵盤への手の置き方を教える方法が難しく、色々試行錯誤したのですが、
- 両手を胸の前であわせる(お祈りのポーズ)
- 合わせた手の中にたまごがはいるようにやさしくふんわりと隙間を作る
- そのままの形で手を鍵盤に置く
今のところ、指5本をドから順に置いて弾ける曲(ちょうちょ、ジングル・ベルなど)しか弾かせないようにしています。
楽譜を見てリズム打ちをやってみる→ 音符の下に「ドレミ」などの音階は書き加えず、ドレミで読ませてみる→譜読みで弾く、の順でやってます。
2歳や3歳前半で、鍵盤の位置が覚えられない場合は、鍵盤と指に同じ色のシールを貼るなどの工夫をしても良いかもしれません。
保育園や幼稚園ではそうやって教えることもあるようです。
おんぷのおえかきワークブックとかいめいシールの色が同じタイプのものが見つからず、(おえかきワークブックでは、ど赤、れ黄色、み緑…)混乱しそうだったのと、キーの位置を覚えてほしかったので、鍵盤にシール等は貼りませんでした(文字を書いてしまうとそれをたよりに弾くので…)
まだ毎日鍵盤に触れるという習慣がなく、叱りながら練習させるのも疲れると思うので、もうしばらくおうちピアノ(しかもミニピアノと鍵盤ハーモニカ)で過ごしそうです。