【4歳児の食育】子供に読ませた12冊とその反応【牛肉、魚、野菜】

幼稚園年中児の4歳半の長女に食育しました

長女には、1歳から食事の時に、食べ物の素材の名前を教え続けてきました。なので、2歳の時点で、「これは鳥さんのお肉で骨もついてるね」、「これはタコの足」など、食べ物の素材は既に理解できています。
海釣りを見たことがあるので、「お魚を釣るおじいさんがお店にもっていって、それをお店からお母さんが買ってきた」と、理解していますし、畑を見たことがあるので、「畑のお野菜をおばあさんがお店に持っていって、それをお母さんが買う」と言うのですが、なんとなく、実感がない
肉にいたっては、どの動物のものか理解はしているものの、全く流通経路が分かっていません

4歳半を過ぎ、そろそろお肉に関しても、きっちりと教えても良い時期と判断したので、絵本を使って食育をすることにしました。

我が家の食育絵本12冊(幼稚園児)

食べ物のグループ分けの絵本

げんきをつくる食育えほんシリーズ 吉田 隆子/作 金の星社

毎日どうして食べなきゃいけないの。食べたらどうなるの?食べ物によって違いがあるの?という基本的な食育の絵本シリーズ。

1 たべるのだいすき! 
2 じょうぶなからだをつくるたべもの
3 びょうきからまもってくれるたべもの
4 つよいちからがでるたべもの 
5 おいしいあじのおてつだい
子供は、この絵本を読んでから、ご飯にあか、みどり、きいろ、しろの食べ物があるかチェックするようになりました。

おすしのさかな しぜんにタッチ! ひさかたチャイルド

切られて売られている魚ばかり食べている長女。形が分かるのはしらすやにぼしくらいでしょうか…
もともとどんな形の魚だったのか…大きさは?全然理解してないんですよね。
マグロ、いくら(サーモン)がほぼメインですが、切られてお寿司になっていく様子などが描かれています。うちの子供はお寿司好きなので気に入って読んでます。

いのちをいただく みいちゃんがお肉になる日 講談社の創作絵本 坂本 義喜/原案

名前をつけて小さいときから育てていた牛のみいちゃんを家計の足しのために精肉にする話です。ノンフィクションなのでリアルです。でも、残酷な解体場面とかはありません

この絵本が、一番ハードルが高くて、もう見せて良いのか、まだ早いのか、とても悩みました。
子供は、自分で何回かパラパラめくって絵を見た後、「読んで~」と持ってきました。
泣ける絵本とレビューや口コミにありましたが、泣かせるための絵本という感じでもなく、特に娘も私も泣きませんでした。(映画などの死のシーンで泣ける人は涙出ると思います。)
一度読んでも、もう二度と読みたくないと言うほどの心の傷を負うこともなく、また「読んで~」ともってきますし、肉も普通に食べます。
(牛の気持ちなどを考えれるようになる小学生以降のほうがショックを受けるのかもしれません)
方言が強く、理解しにくい部分がありますので、標準語や関西弁に変えて読みました。
2歳児には【しんでくれた】のほうが分かりやすいと思います。

4歳児に「このお魚、死んでくれたんでしょ?」って聞かれたら、私は「違うよ、人間が食べるために殺したんだよ」って教えたいです。人間のために「しんでくれた」って、殺しておいて、上から目線でエゴな感じがして嫌なので。
でも、3歳未満なら【いのちをいただく】のストーリーは理解できないでしょうし、こっちがオススメかな。

食物連鎖を教える絵本

がぶりもぐもぐ! かがくとなかよし ミック・マニング/作 岩波書店

人間だけが動物や植物を搾取し、殺して食べているのでしょうか?違いますよね。ほとんどの生き物は、何かを食べて、そして食べられて生きてます。にょきにょき出てきた芽を虫が食べ、その虫を爬虫類が食べ…そして動物が動物を食べ、動物の死骸をまた虫が分解して…食物連鎖が学べる絵本です。
がぶりもぐもぐと食べ合うのですが、あまりリアルな絵ではないので、衝撃は少ないです。
雑食のはずの人間が食べるのも何故か小麦で出来たパン…で肉を食べません!!
とにかく「がぶりもぐもぐ」の響きが可愛らしく、子供のお気に入りの絵本になりました。

たべることはつながること

日本の食物連鎖の考え方とは少し異なりますが、鶏の唐揚げを食べたら、鶏とつながり、鳥が食べた草ともつながる…幼稚園児には分かりやすいように感じました。

食べてからを教える絵本

たべもののたび かこさとし・からだの本 2 かこ さとし/[作] 童心社

うんこのできるまで 食べものの旅 知識の絵本 8 佐藤 守/作絵 岩崎書店

食べ物が口から入り、お腹の中をぐるぐる回ってお尻から出ることは2歳の時点で理解していますが、消化、吸収などが全然分かっていないので、この2冊を選びました。
どちらも内容は同じような感じです。
いぶくろ公園で胃液の噴水をあびて、しょうちょうのジェットコースターに乗って…わかりやすく書いてはあるのですが、4歳児にはちょっと難しかったかな、という印象です。また、表現が古いです。

食育絵本で好き嫌いは治らない?

好き嫌いが無い子供に育てるのは無理?!

食育絵本で育つのは、食卓までの経路で関わってくれた方への感謝の気持ちや、生き物を頂くという心構え(覚悟)。
そして、何のために人は食べるのか、残すことはどうして失礼なのか…という疑問の解消も出来るかと思います。
もちろん、ガーデニングで野菜を育てたり、絵本を読んだりして、野菜への興味が出るかもしれませんが、それで、好き嫌いがなおるのは、食わず嫌いや、数回しか食べたことがないという2歳前後までが限界なのではないでしょうか。
2歳以降、味覚が完成していれば、自分で育てた野菜でも、嫌いなものは嫌いでしょう。

好き嫌いがあることと食べないことは全く違う

長女は乳アレルギーと卵アレルギーがあるので、乳製品は少量しか食べれませんし、非加熱の鶏卵は食べれませんが、他のものは食べます。
決して好き嫌いがないわけではなく、苦手でも残す事を許していないので、食べきります。
(これは、離乳食後期からは継続している私の方針です。主人がいい年して好き嫌いするのが嫌で、子供には徹底的に食べさせてます。反面教師)

2人育てて言えるのは、好き嫌いをはっきりと言う前の段階で、食べる習慣をつけてしまうのが一番楽だと言うことです。目の前で美味しそうに食べたり、少し首を振ってても好きなものと混ぜたり、無理やりねじ込んだり…そして、食べ物を口から吐き出した場合には、容赦なく叱ります。
ピーマン、パプリカ、ゴーヤ、ニンジン、シイタケ…1歳半でも4歳でも普通に食べますよ。
1歳半~2歳で味覚の発達により、好き嫌いはどうしても出てきますが、ほとんど記憶が残らない3歳未満の状態で苦手でも食べることを習慣にするほうが、嫌いな食べ物が少なくなり、3歳以降の食事が楽しい時間として記憶に残り、子供にとってハッピーだと私は思ってます。

もともと、おやつしか食べない子供は居ない

おやつしか食べないとか言ってる親が居ますけど、おやつ食べさせるからごはん食べないんでしょう?飢えたら嫌いなものでも食べます。
欲しがるから、うるさいから与えてしまう?買わないとお店から帰れない?
アレルギー児かかえてたら、欲しがっても買い与えられないおやつなんていっぱいあります。
好き嫌いは親と子との根比べなので、面倒なことから逃げて、負けてるだけです。恵まれてんのに言い訳するな!甘えるな!

好き嫌いを言うような下品な子供(大人)に育ってほしくないので、私は心を鬼にしてますが、最近は優しいお母さんが多いですよね。