森友学園、加計学園は若干見飽きてきましたが、まだ本丸のスーパーブラック学園は出てきませんね。さて、どうしてでしょうかね(ニヤリ)
オトモダチ学園は2つだけじゃない
安倍首相のオトモダチ学園は、報道されている2つの学園だけではありません。「国家戦略特区」という名付けをして、忖度を受けたのに報道されてない学園は、みなさんご存知の国際医療福祉大学ですね。
では、加計学園と国際医療福祉大学はどのように違うのでしょうか?
この2つの学園を比較すると、どちらがよりブラック学園かはっきり見えてきます。
加計と国際医療福祉大学の共通点
忖度による無理矢理新設
医学部の新設も獣医学部の新設も約40年間認められていなかった。それは、トータルとして医師も獣医師の人数も足りているため。医学部をどんどん新設した結果、クオリティの低下、定員割れ(◯根医大とか)、結局ほとんど働かない学生(ただ成績がよく医学には興味がない)の入学…といった問題に悩み、就労支援、再就職支援、子育て(子預け)支援に官僚たちが舵をきったのは、10年以上前のことである。
そして、獣医師会も医師会も新設に反対していたが、獣医師会や医師会から外れた、反対意見を言わない”取り込み”の先生たちを参考人にして、賛成意見を言わせているのが共通点である。
大量の公費が投入されている
土地を買い取るのではなく、敷地はタダで自治体から借り、建物の建設費用の半分の補助を受けているのもほぼ共通の点と言っていいと思う。加計学園と国際医療福祉大学の違いは?
国際医療福祉大学は公募を受けていない
今治市は公募で加計学園を選んだ。つまり、もともと加計ありきだったとしても、きちんとした手順は踏んで、他の私立が入り込む余地があったわけである。一方、成田市は最初から国際医療福祉大学国と連名で特区申請をし、2015年に政府が「国家戦略特区」という名目で、成田市に医学部新設する方針を決めた。
他と競い合ったのではなく、ノーセレクションである。
国際医療福祉大学主導の新設
愛媛県今治市が地域活性化のために、大学を欲し、公募をして加計学園を誘致したのに対して、公募を受けていない点からも分かるように、国際医療福祉大学はもともと国側とグルで、成田市が何十年も前から特に医学部を欲したわけでもなく、急に降ってわいた話なのである。
そのため、新設の主導は国際医療福祉大学(with国)である。
天下り先を多数用意している
さて、では「国際化」のためとかかなり胡散臭い理由で成田市に医学部を無理矢理作ったわけだが、成田市が狙われたのには理由がある。都心から通える、引っ越し不要の天下り先になりうるからだ。これまで東京と海外暮らしだった官僚が愛媛県に天下りしたいかと問われると、ほぼNoだろう。
アクセスが悪すぎるのである。一方、成田市は十分通える範囲である。
森友学園などと違い、天下り先の確保をするという密約で官僚をも取り込み、さらに、マスゴミの元幹部などの天下りポストも用意している点が、理事長の人力とクレバーさを物語っている。
単なるオトモダチ学園新設なだけではなく、天下り先確保となれば、官僚からの融通がきくし、成田市としても逆らいづらいだろう。
そして、マスゴミを取り込んだお陰で、表立った報道や追求を免れているのだ。
加計学園よりも一枚うわてなのである。
お金を生み出すカラクリ
国際医療福祉大学新設の用地として、成田市は不当に高い価格で用地を取得している(住民訴訟中)。もとの評価額との差額は約三億九千万円。成田市は、医学部校舎等の用地を京成電鉄から約二十二億七千六百万円で購入しているが、もともとの成田市の土地評価額はもっと安い。京成側に言われるがまま高額を支払っているのだが、国際医療福祉大学関連者へとその差額は流れているようである。
同様の手法で関連施設の用地を市民の血税で買い取らせ、無償貸与を受けて、運営費をやすく上げているようである。
また、用地の無償貸与についても、市の規則で定められた、市有地の譲渡や貸し付けの際に有識者らでつくる審議会に諮問する手続きを経ずに決定されており、違法だと指摘されている。
(住民が監査請求中)
スーパーブラック学園であるが、無謀に新設された薬学部のように、入学できたとしても、国家試験合格率が5割を切るような学園に成長することがないように(合格率を上げるために卒業できない学生が留年や放学になることのないように)、入学してしまった医学生たちは勉学に励んで頂きたい。